2014 年 ディプロマ取得 山崎 淳一 さん

FGAをめざしたきっかけ

私がFGAを挑戦するに当たって、最初に掲げた目標があります。それが結果がどうであれ、ディプロマの試験が終わったときに後悔のないように、2年間全力で勉強をするということです。

私が生まれ育った町は、3年前の東日本大震災で壊滅的な被害に遭いました。幸い私自身は家族も無事で、私が住んでいた アパートが全壊する程度の被害で済みましたが、自分の友人が何の前ぶれもなく、突然亡くなるという事態を目の当たりにして、死について真剣に考えるようになりました。
せっかく生き残ったのだから、何かに打ち込んだほうがいいのではないだろうか?そんなことを考えているときに知ったのが、FGAという資格の存在です。
とにかく合格するのが難しいらしい。よし、それならやってみよう。そう思ったのがFGAに挑戦したきっかけです。

ディプロマに合格して

最初に掲げた目標どおり、自分の中でこれ以上ないという位懸命に勉強した結果、誇れるような成績ではありませんでしたがなんとか合格することができました。
合格するのが目的でしたので、もちろん嬉しかったですが、それ以上に私がこの資格に挑戦して良かったなと思ったのは、先生とクラスメイトに出会えたことです。

高校を卒業してから地元の工業系の企業で14年間働いてきた私にとって、半年間毎週東京に通って先生や宝石業界で働くクラスメイトの、宝石の話を聞けたことは素晴らしい体験でした。
クラスメイトと一緒にロンドンへ行き、授与式に参加したのもいい思い出です。

宝石学というのは奥深く、ディプロマを合格してやっとスタートラインに立ったのだなぁと思います。これからも宝石について楽しく真剣に学びたいと思います。

楽しいことも辛いこともあって、本当に充実した2年間でした!