∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞     ◇◆◇日本宝飾クラフト学院メールマガジン◇◆◇                      第47号 2006.12.11配信 ∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞ すっかり寒くなり、今年も残りわずかになりました。 空気が乾燥していますので、風邪などにご注意ください。 ◆CONTENTS◆-------------------------------------------------- 1.学院コレクションより 2.私の好きな石 3.イタリア便り 4.生徒作品ギャラリー 5.各校便り 6.読者プレゼント 7.ジュエリー・宝石関係 展覧会情報 8.日本宝飾クラフト学院 イベント情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▽ 学院コレクションより「日本の伝統装身具」理事長 露木 宏 ---------------------------------------------------------------------- 帯留−その5 サンゴの帯留 http://www.jj-craft.com/mailmaga/image/047/obidome.html サンゴの帯留を2点紹介しましょう。 上は明治末頃のものと思われる梅を形どった帯留です。中心に木の幹に見立てて ラフにカットしたサンゴの原木を置き、左右へ力強く伸びた銀の枝先にはサンゴ で作った小花と2個の蕾(つぼみ)がついています。 サンゴの色は少しづつ異なり、小花は触ると動くようにセットされています。バ ランスの良い、遊び心のある作品です。 下はバラモチーフのサンゴ彫刻の帯留。大正期のものでしょう。 日本伝統の宝石であるサンゴと洋花のバラという取り合わせが大正という時代を 感じさせます。 日本髪ではなく、当時流行した束髪(そくはつ)という洋風髪形の女性に似合い そうな帯留です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▽ 私の好きな石「アレキサンドライト」横浜教室 学務 古田恵子さん ---------------------------------------------------------------------- http://www.jj-craft.com/mailmaga/image/047/alexandrite.html 当時、社会人になったばかりの私は、今とは全く異なる職種に就いていたものの、 ジュエリーや宝石には興味があって、よく職場近くのお店をあちこち見て回っていま した。 そんな時、とある大きな宝飾店で見掛けたのは…。 緑色とも茶色とも赤色とも言い切れない微妙な色合いの変な石。キレイかといわれる とこれもまた微妙。なのに、その石を使ったジュエリーときたらとんでもなく高価 で、更にこれでもか!という程たっぷりとダイヤが取巻かれた、ゴージャスを通り越 してむしろ下品な物ばかり。明らかにそのコーナーだけ違和感を放っています。 「何なんだこの石は?何故そんなに有り難がられているんだ?」 本で調べたところ、自然光では青緑色、夜の照明やロウソクの明りでは赤紫色に変化 するという、珍しい特性を持った「アレキサンドライト」という石とのこと。おそら く店頭で見たときはその両方の光が混じって、茶色っぽく見えたのでしょう。 そんな珍しい特性を持っている、そのうえ稀少性があり高額…な割にはダイヤやル ビーやエメラルドのように誰でも知ってる…とはいえないマイナーな存在。 ずっとそのギャップが心に引っ掛って、その後も立ち寄る宝飾店でついついアレキを 探しているうちに、最初はキレイだとは思えなかった筈の複雑な色合いに魅せられ、 また、ダイアなどのような「私は主役にもなれるけど他の石を引き立てる脇役にもな れるのよ」というような協調性など微塵も感じられない唯我独尊っぷりの虜になって しまい、気付けば「いつかいい石を手に入れよう!」と、鑑別の勉強を始めたり、 「いっそ宝飾関係の仕事に就いた方がいい石に巡り合うチャンスが多いんじゃないか ?」と宝飾販売員に転職してしまったり…。結局入手出来た時には、既に最初の出会 いから8年経過していました。 今こうして書いてて改めて気付きましたが、かなり影響受けてますね。 ■宝石学的アドバイス(宝石鑑別科講師 鈴木博樹) わたしたちが目にすることのできる光を可視光線といいます。可視光線は「赤・橙・ 黄・緑・青・青紫」の色波長から構成されている白色光です。この光が物体(た とえば宝石)に入射し波長の一部が吸収されると、残りの透過や反射した波長を 宝石の色として見ることができます。この時、赤系の波長が吸収されると宝石は 「緑・青・青紫」に見え、反対に青系の波長が吸収されると「赤・橙・黄」の色 に見えます。まったく吸収が起きなければ宝石は「無色・白」、全てが吸収され ると「黒」に見えます。 アレキサンドライトという宝石は、可視光線の「橙・黄・青紫」を吸収するため、 残りの「赤と緑・青」の波長が透過し、古田さんは店頭でその混色の色「小豆色 (茶色っぽい)」が見えたのでしょう。お話のように、「青色が優勢な自然光で は青緑色、赤色が優勢な夜の照明やロウソクの明かりでは赤色に変色する」のは、 「赤と緑・青」の波長が等量透過していることによります。 以前は産出も限られ非常に稀少・高価な宝石でしたが、20世紀末頃からのマダガ スカルでの大量産出もあり、市場で見かける機会も増えてきました。数年前には インドで「アレキサンドライト・キャッツアイ」の鉱山も見つかり、こちらも市 場を賑わせています。 ■読者の方の「私の好きな石」をお聞かせください。 こちらのコーナーでは、本学院講師・スタッフ他、読者の皆様の「私の好きな石」 もご紹介していきます。 好きな石にまつわるエピソードや、思い入れをメールでお送りください。 400字〜800字くらいでおねがいします。 採用された方には粗品を差し上げます。 メールは、mm@jj-craft.comまで。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▽ イタリア便り   野末しのぶ(本校卒業生 イタリア在住) ---------------------------------------------------------------------- お元気お過ごしでしょうか。私は既に風邪をひいてしまいました。 今年も、もう数えるくらいの日数になりましたね。こちらでも12月に入りますと、 だんだんと年末の雰囲気を感じてきます。主にはクリスマスに向けての準備が始 まり、各商店街でも電飾がされ町は華やかになってきます。お店は皆、大なり小 なり飾り付けがされます。 http://www.jj-craft.com/mailmaga/image/047/italy01.jpg http://www.jj-craft.com/mailmaga/image/047/italy02.jpg http://www.jj-craft.com/mailmaga/image/047/italy03.jpg http://www.jj-craft.com/mailmaga/image/047/italy04.jpg そして日曜や休日でも営業する商店がほとんどで、クリスマスのプレゼントを見繕 う人で非常に賑わう数週間です。休日の夕方の人通りの多い時間帯では文字通り に人が歩道からあふれていました。車が通るので危険なのですが。 私たちの職業も書き入れ時。皆、休みを返上して働いているようです。 皆さんもお体に気を付けてください。また来年お会いしましょう。ごきげんよう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▽ 生徒作品ギャラリー ---------------------------------------------------------------------- このコーナーでは、日本宝飾クラフト学院に通っている、生徒の在学中の作品を紹 介します。 今回登場するのは、大阪校の大谷和之さんです。 この作品は、先日行われた愛南町パールジュエリーデザインコンテストで優秀 賞を受賞しました。 http://www.jj-craft.com/mailmaga/image/047/ootani.jpg ◆制作者:大谷和之 ◆所属コース:全日制学科ジュエリー本科コース ◆テーマ:魅惑の深海イカダンス ◆アイテム:ネックレス ◆制作にあたって: 今回のパールコンテストに参加するにあたり、パールを生物の一部として、表現して みようとジュエリーのモチーフではあまり見かけない「イカ」を選び、制作に取り掛 かりました。 作る際には、最初にイカの胴体をリング用チューブWAXを削って作り、そのサイズ に合わせて各パーツを作り、キャスト後磨き上げ、ロウ付けしました。途中は、プラ モデルを作っている様な感覚になりましたが、何度もロウ付中、足がとれながらも組 み立てが終わり、最後にパールをつけてやると、真珠とシルバーの美しい輝きが、イ カをジュエリーに仕立て上げてくれました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▽ 各校便り−横浜教室より− 学務 古田恵子 ---------------------------------------------------------------------- ◎横浜教室 移転リニューアル 2003年10月に設立された横浜教室も、お陰様で無事4年目を迎えることが出来まし た。思えばあっという間の3年間でした。 また、この度10月より新校舎に引越し致しました。以前より教室も広くなり、駅にも 少し近くなりました。 さて、いよいよクリスマスまで1ヶ月を切りました。 横浜周辺ではクリスマスに向けたイベントが数多く開催されますが、日本人選手の目 覚ましい活躍にちなんでスケートなんていうのもいいかも知れません。 横浜にもいくつかスケートリンクはありますが、プロのスケーターによるイベントを 行なう所や、横浜赤レンガ倉庫のように期間限定の屋外スケートリンクを設置してい る所もあるようですので、お気に入りを探してみてはいかがでしょうか。残念ながら 横浜教室の近くのハマボールは来年1月で閉鎖されてしまうそうですが…。 何はさておき、先日流行語大賞を授賞したイナバウアーはほどほどに…。 皆様、よいクリスマスをお過ごし下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▽ 読者プレゼント ---------------------------------------------------------------------- メールマガジンへの感想をお送りください。 取り上げて欲しい話題やご質問でも結構です。 お送りいただいた方の中から1名様に、日本宝飾クラフト学院編「宝飾クラフト 技法の実際」(美術出版刊)をプレゼントします。  ご意見・ご感想は、mm@jj-craft.comまで  ※プレゼントをご希望の方は必ずご住所電話番号を明記して下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▽ ジュエリー・宝石関係 展覧会情報 ---------------------------------------------------------------------- ◎アール・デコ・ジュエリー   〜宝飾デザインの鬼才シャルル・ジャコーと輝ける時代    会場:東京都庭園美術館    会期:2006年10月14日(土)〜2007年1月14日(日)       第2・第4水曜日・年末年始休館    時間:午前10時〜午後6時    http://www.teien-art-museum.ne.jp/ ◎古谷睦美展   東京校講師の古谷先生の個展です    会場:彌屋ギャラリー YAYA GALLERY       東京都千代田区内幸町1-1-1       帝国ホテル地階アーケード ミキモト真珠店2軒隣    会期:2006年12月11日(月)〜19日(火)    時間:平日 10時〜7時 日曜祭日 10時〜5時       初日12時より、最終日3時まで ◎Bunkamura Christmas Market2006   東京校講師の筒井久美子先生も出品しています    会場:Bunkamura Gallery    会期:2006年12月7日(火)〜12月24日(日)       (筒井先生は後期19日〜24日に出品します)    http://www.bunkamura.co.jp/ ◎第15回東京ミネラルショー    会場:池袋サンシャインシティー文化会館2階(全Dホール使用)    会期:2006年12月15日(金)〜18日(月)    時間:10時〜18時半(最終日16時)    http://www1a.biglobe.ne.jp/tms/index.html ◎ダイヤモンド600年の歴史展    会場:伊豆高原アンティークジュエリーミュージアム    会期:2006年11月8日(水)〜2007年1月7日(日)        第1・第3火曜日休館    時間:午前9時30分〜午後5時    http://www.antique-museum.com/ ◎マーオリ 楽園の神々   〜ニュージーランド国立博物館テ・パパ・トンガレワ名品展〜    太平洋の先祖たちの伝統から独自に発展したのがマーオリ美術。    ヘイ・ツィキなど、珍しい装身具も展示されます。    会場:東京国立博物館    会期:2007年1月23日(火)〜3月18日(日)        休館日 月曜日    時間:9時半〜17時    http://www.tnm.go.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▽ 日本宝飾クラフト学院 イベント情報 ---------------------------------------------------------------------- ◎説明会・体験講座   日本宝飾クラフト学院各校では入学説明会・体験講座を実施しています。   日程は、ホームページの各校案内をご覧下さい。   お申込みもホームページからできます。   http://www.jj-craft.com/ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ■発行:日本宝飾クラフト学院 http://www.jj-craft.com/ 東京本校 〒110-0016 東京都台東区台東3-13-10 TEL 03-3835-3388 FAX 03-3833-2002 ■ご意見・ご感想は mm@jj-craft.com まで。 ■メルマガ配信中止&アドレス変更  https://secure01.hs.kddi.ne.jp/jj-craft.com/jjc_mailmagform.html  ※配信中止をご希望の方は必ず上記アドレスから手続きを行なってください。 ■掲載記事・写真の無断転載はお断りします。  copyright(C)日本宝飾クラフト学院