2020年 ディプロマ取得 西原 実苑さん

FGAを目指したきっかけ

母が天然石のお店をやっていて、私も手伝っていました。

2017年末、母がFGAのパンフレットを持ってきて、「自分が勉強したいけど、覚えることが多くて大変そうだから、あなたがやってみない?」と言われ、学校に説明を聞きに行ったのがきっかけです。

私も天然石を販売するにあたって、正しい知識を持って、お客様に説明したいと思っていたので、FGAのテキストを見せてもらった時に石のことを基本から学べるのがいいなと思い、受講を決めました。

Pass Merit で合格

FGAの勉強

FGAの勉強は大変でしたが、楽しかったです。

私は昼間の通学コースで勉強しました。

勉強を始める前、お店で石は見慣れていて、なんとなく石の名前や種類は知っていました。
色や形などで、これはクォーツ、これはフルオライトと見分けていました。

勉強をした今は、クォーツは鉱物名で、クォーツの中にもいろんな変種があり、無色ならロッククリスタル、紫色ならアメシストなど色によって名前が違うこと、またクォーツには結晶質と多結晶質があって、同じクォーツでもアゲートやジャスパーは多結晶質であること、クォーツをクォーツと言うためには化学組成がSiO₂で、三方晶系で、ガラス光沢で、結晶なら柱状晶癖で、両端は二種類の菱面体面を持っていて、横断面は長短交互の辺を持つ六角形で、結晶質で球状なら偏光器でブルズアイか一軸性干渉像が見えて、屈折率を測ったらRIは1.54~1.56で……..等々

同じように石を見ても知識があるのとないのでは見方が変わります。
石にはみんなそれぞれアイデンティティがあって、特性が異なるので、その特性を覚えてあげる。
そうすると、例えば、無色透明の丸い石が目の前にあった時、それがクォーツなのか、ガラスなのか、プラスチックなのか、ホワイトトパーズなのか、はたまた別の石なのか、見極めることができます。

FGAの勉強は、テキストを読んで知識を覚えるだけでなく、とても実践的なので、実際に石を見て、触って、観察して、検査して、体全体を使って学んでいくものです。

通学コースだと、週に一回学校に通う必要がありますが、その都度勉強したところに関する石をたくさん見せてもらえる楽しみがあります。

顕微鏡やUVライトなど通常普通の家にはないと思われる器材を使って、インクルージョンや蛍光反応を、習った直後に確認させてもらえるのはありがたいことです。

遠方の方の通学は難しいですが、お近くにお住まいの方は通学コースも検討してみてください。

FGAを目指す方へ

FGAの勉強は楽しいだけでなく、正直大変です。でも、石に対する好奇心と絶対に合格したい!という気持ちがあれば最後までやりきることができると思います。
そのためには、勉強する時間をしっかり確保しないといけません。

通学の方なら、学校に行く時間、復習する時間、宿題をやる時間、宿題問題添削後に模範解答を作る時間、過去問をやる時間、模試を受ける時間、ラボに通う時間、暗記する時間など。

時間はあってもあっても足りないので、最後は優先順位をつけてやっていかないといけないでしょう。

とても厳しく孤独な闘い、しかも二年間と長い…..

でも、最後まで頑張れたのは、一緒に勉強してきたクラスメイトたちの存在と惜しみなくサポートしてくれた先生方のおかげです。

もちろん支えてくれた家族にも感謝です。

皆さんも自分が頑張るのはもちろんですが、一生懸命やっていれば、この学校には支えてくれる先生方や仲間たちがいます。

FGAを目指したいと思ったら、安心してこの環境に飛び込んでみてくださいね。