2023年 ディプロマ取得 高木ひふみ さん

FGAを目指したきっかけ

父が昔、キュービックジルコニアはダイヤモンドといろいろな数字が近くてすごいという話をしていました。その後、ダイヤモンドのグレーディングを勉強してみたいと思った時に、その父の話を思い出して、せっかくなら本格的に宝石を勉強しようと思いました。そして選んだのが、Gem-A宝石学です。

FGAの勉強

人生の中で一番勉強をしました。しかし、興味のあることなので大変だけど楽しく頑張れました。通学コースでしたが、授業はとても興味深くわかりやすかったので、苦しいこともありましたが有意義な2年間でした。

実技試験のために実際に石を見るのは楽しくて、これがなければ続かなかったと思います。私は、ジュエリー業界の人ではなかったので、宝石の名前はコランダムも知らないレベルでしたので、最初は雲をつかむような感じで宝石を見ていましたが、だんだん石を見たらこれじゃないかなという予測がつくようになりました。授業で厳しく教えられたおかげだと思いますが、わかるようになった自分もすごいと思っています。

私は、東京大学で秘書を10年くらいしていました。その時に私と東大生たちは何が違うのかを観察していました。それで気づいたのは、東大生たちは「つらいところから逃げない」ということです。彼らは、いやなことから逃げないことで成果をあげています。私は、今回のGem-A宝石学の勉強で、それをやってみようと思いました。最初の授業から、きっちり予習して臨みました。予習して、授業を受けて、帰って復習する。これをひたすら繰り返しました。心が折れそうなときもありましたが、続けてきたことによってこれだけやったという自信が生まれ、精神的にも強くなれました。

高木ひふみさん
ロンドン授与式にて
右はアランハートGem-A学長

ロンドンの授与式に参加して

Gem-A宝石学を学んだ2年間は自分の人生の中で最も濃い2年間でした。これだけエネルギーをつぎ込んだものの結果が、ただ郵送で送られてくるだけというのはもったいないと自分で思って、実感を深めるためにロンドンに行きました。2年間の集大成の最後にこの式に出ることで、本当の完結だと思います。これからFGAの取得を目指す人も、合格したらぜひ出席してください。

授与式では、着物を着たいと思いましたが、荷物になるので着物をリメイクしたドレスを作って臨みました。壇上に登ったとき、他の国の人からも注目され、日本をアピールできたと思います。

これからの夢

FGAをとる前はダイヤモンドを中心に考えていましたが、Gem-A宝石学を学んで色石に興味が出てきました。これから自分のブランドを立ち上げようと思っていますが、ダイヤモンドを使わずカラーストーンで作ろうと思っています。FGAを取得したので、どんな石もわかりますし、取引できる自信もあります。美術の勉強もしていたので、これからはジュエリーデザイナーとして頑張っていきたいと思います。

現在も、インドの人と取引していますが、FGAを持っているというと相応の対応をしてもらえます。勉強が私に自信を与えてくれました。

FGAを目指す方へ

先日のIJTにも買い付けにいきましたが、FGAを持っているというだけで、この人は宝石の勉強をきちんとしていると思われるのか、お店の対応が違います。まさに鎧をまとったような感じです。

宝飾業界で働く人は取るべき資格だと思います。宝石は安いものではないので、お客様に売るときの信頼関係が大事だと思います。その信頼を与えてくれるのが、FGAのような宝石学の資格だと思います。