2023年 ディプロマ取得 高橋まりの さん

FGAを目指したきっかけ

現在中古業の会社に勤めていて、ジュエリーや宝石の売買は数字が伸びているという話を聞いたのがきっかけです。自分でも、将来的にジュエリーのブランドを立ち上げたり、宝石の売買をしたいという思いがあり、本格的に宝石学を勉強してみようと思いました。

FGAの勉強

思った以上に学術的でした。宝石の起源や組成などから始まるのは予想外でした。でも、予想外の勉強が多かったので、そこからこれからビジネスを始めたときにお客様にどう説明すればいいのかなどのアイデアは膨らみました。

私はジュエリー業界の人間ではなかったので、最初は宝石を見ても何の宝石か全然わかりませんでした。それがファンデーションコースを終えるころには、予想がつくようになったのは自分自身驚きでした。授業でもそれ以外でも、とにかくたくさんの宝石を見るのは大事だなと思いました。とにかく自分の目で確かめて、わからないことは先生に質問をしてを繰り返さないとわかるようにはならないと思います。

早く自分なりの勉強方法を確立することが大事だと思います。ひたすら書く人もいますが、私はとにかくまとめることをしました。それは人それぞれだと思いますので、自分に合った方法を早く見つけた方がいいです。

私は仕事と並行して勉強していたので、先生は「1日2時間は勉強するように」と言われましたが、なかなか時間が取れないこともありました。週末にまとめてやるとなるとやりたくないという気分になりましたが、そこであきらめずに、ちょっとでもできるときはペンを握る、何も考えずにやるということも大事かと思います。

筆記試験の時は体調も良くなくてすごく緊張しました。なんども深呼吸して乗り越えました。実技試験は、この宝石当てられるかな?みたいなわくわく感もありました。いつもの教室での試験だったのでリラックスして受けられました。

高橋まりのさん
ロンドン授与式にて
右はアランハートGem-A学長

ロンドンの授与式に参加して

Gem-A宝石学を学んだ2年間は自分の人生の中で最も濃い2年間でした。これだけエネルギーをつぎ込んだものの結果が、ただ郵送で送られてくるだけというのはもったいないと自分で思って、実感を深めるためにロンドンに行きました。2年間の集大成の最後にこの式に出ることで、本当の完結だと思います。これからFGAの取得を目指す人も、合格したらぜひ出席してください。

授与式では、着物を着たいと思いましたが、荷物になるので着物をリメイクしたドレスを作って臨みました。壇上に登ったとき、他の国の人からも注目され、日本をアピールできたと思います。

これからの夢

自分の会社を立ち上げてブランドを作るためにマーケットリサーチをしています。海外展開も視野に入れているので、国際的な資格を持っていることでどこに行ってもこの人は宝石について勉強していると思ってもらえる利点があります。宝石のビジネスには信用が大事です。目の前の石がどういう石なのか、宝石を正しく説明できるというのは、ビジネスにおいて強いと思います。

FGAを目指す方へ

今は合成石やラボダイヤモンドなどいろいろなものが出てきています。しかし、お客様はほとんど何もわからない人が多いです。それをきちんと説明できることは信頼や安心につながります。お客様とのエンゲージ、信頼関係を築くには自分がどれだけ説明できるのかが大事になってきますので、その能力を鍛えられるFGAの取得には多くの方にチャレンジしてもらいたいです。私は業界に入る前に資格取得をしましたが、それがよかったと思います。何も知らないでビジネスを始めるよりも、自分でわかって説明できる状態で始めるので、自信をもって仕事ができます。