寸法を意識する大切さを学べました

2025年2級合格

総合学科 西田琴子さん

履歴書に書ける国家資格が欲しい

貴金属装身具製作技能士2級の受験のきっかけは?

受験のきっかけは、就職するときに有利になればっていう思いで受けたのが一番大きいです 。
あとは、自分自身が何も資格を持っていなかったので、履歴書に書ける国家検定が欲しかったというのもあります。

どれくらい練習しましたか?

13個作りました 。そのうちの13個目がゴールド、最後の最後だけ本物を使ってやりました。
最初は、全然時間内に完成しませんでした。通しでやったら5時間以上かかったりしました。

2級の講習会で何か役に立ったことはありますか?

作業の順番を、どれからはじめて、どういった手順でやっていくのかを教えていただいたのは助かりました。
あと「こういうところに気をつけてね」「ここ見られるからね」というポイントを教えてくださったので、大変ありがたかったです。

最初は手順の確認が大事

制作の中で、特に難しかった箇所はどこですか? 

全部難しかったんですけど、一番苦戦したなって思うのは、斜めのところが本当に合わなくて大変でした。

金は初めて使用しました。まず「高いな」っていうのはありますね。あとは、練習で使っていたシルバーや真鍮と比べて、すごい柔らかいというか、粘り気が結構あるんだなっていうのが切るときに分かりました。

 西田さんなりの練習方法があれば教えてください。

とりあえず最初の3~4枚ぐらいは、先生に教えてもらった順序に沿って、時間は気にせず手順が分かればいいという感じでやりました。
4枚目からはなるべく通しでやりつつ、時間や仕上がりも気にしつつという感じです。
次に受ける人へのアドバイスとしては、最初はあまり気にせず「やり方を知る」という意味で、手順の確認をすることが大事なんじゃないかなと思います。

一番変わったのはヤスリをかけるときの意識

 試験当日はどうでしたか?

当日絶対緊張すると思っていたら、当日数時間前にすごいお腹が痛くなりました。痛み止めを飲んで挑んだら、その眠気が結構出てしましましたが、それがいい方に転じて、緊張をほぐれました。
あとは、会場が横浜校なので知っている先生がいる安心感がめちゃくちゃ強かったです。いつも通りマイホームみたいな感じでした。

時間は、30分ぐらい余りました。ただ、序盤で切りすぎちゃったり、やすりすぎちゃったりというミスがありましたが、「頑張ったしいいや」みたいな諦めの30分余りっていう感じでした。切りすぎちゃったものは戻せないですからね。

試験に臨むにあたり、気をつけた方がいいことやアドバイスはありますか?

薬を持っていったりした方がいいかもしれないです。
あとは、電動工具の動作確認をちゃんとやっておきましょう。3級の時に、前日にリューターをずっとオンにしちゃって使えなくなっちゃった人がいたと聞きました。電動系が当日壊れたらお手上げですから。

練習や試験を通じて、製作作業の意識やスキル面で何か変化はありましたか?

本当に寸法通りに何か作るっていうのが、ワックスの授業とかもそうだったんですけど、めちゃくちゃ嫌いだったんです。でも、寸法を意識して作るっていうところで、考えながらできるようになったのが大きいです。

一番変わったのは、ヤスリをかけるときの一回一回「強くかける」という意識。今までたぶん弱かったから時間がかかっていたんだと気づけました。「しっかりかけて、一気に削る」みたいな。要は、自分ができていないところに気づけたという感じです。

今後の抱負と後輩へのエール

2級合格を、今後の制作や仕事にどのように活かしていきたいですか?

寸法通りに、正確に作れるようにっていうのが一番です。今後の制作や仕事でも、時間通りに正確に作れるようになること。
あとは、それこそスピードと精度ですよね。学校の授業だと時間無制限でできますけど、仕事にすると納期がありますから。

将来的には1級に挑戦したいですが、仕事をしてからという感じですかね。1級を持って初めて「技能士を持っていますよ」と言える感じはありますから。

次に試験を受ける人に何かアドバイスはありますか?

練習あるのみじゃないですかね。ひたすら、ひたすら練習。どんどん作るしかないって感じです。最低でも10枚はやった方いいです。
最終的に金を使って練習しようと思っていたから、そんだけお金かけたのだったら絶対落ちたくないという勢いがあってもいいのかもしれないです。