2025年 ディプロマ取得 山口都乃さん

FGAを目指したきっかけ

日本宝飾クラフト学院の総合学科に2年通い、ジュエリーの制作やデザインを学びました。その時のカリキュラムの中にあった宝石鑑別の授業がFGAを目指すきっかけでした。

はじめて宝石鑑別をしたとき、こんなに楽しいのか…!と思ったのを今でも覚えています。まるで証拠を沢山集めて答えを導く謎解きゲームのようで、正解したらうれしいし、間違えたら悔しい!もう一回!と、のめりこんでいきました。

鑑別の他にも宝石ができるまでの過程や、宝石の歴史、逸話など様々な話を聞き、授業を受ける度に、宝石に興味を持ち、宝石関係のイベントに足を運ぶようになりました。当時、宝石鑑別を教えてくださった先生にFGAのことを聞き、総合学科卒業後そのまま宝石学部に入学しました。

FGAの勉強

想像以上に難しかったです。今後も塗り替えられない私の人生で一番勉強したものだったと思います。私はもともと勉強が得意な人間ではなく、高校、大学両方とも美術系の推薦で進学したので受験勉強もしたことがありませんでした。宝石学はほとんど理系の内容で、芸術系の勉強しかしてこなかった私にとっては難しすぎて頭を抱えました。

それでも最後まで楽しく学べたのは、実物の資料を見ながらの授業や先生方の経験談などが面白く楽しかったからです。鑑別実技は変わらずずっと楽しく、まったく苦ではありませんでした。家でも進んで練習をし、授業の休憩中にも鑑別をしていたくらいでした。

理論は苦手だったので朝5時に起き2時間勉強、仕事から帰って寝るまで勉強をし、手に覚えさせる勢いで手首が痛くなっても何度も過去問を繰り返し解きました。正直、勉強嫌いの自分がこんなに勉強できるなんて思ってもいなかったので、今では自信にもつながり良い時間だったなと思います。

試験の時はかなり緊張していました。知っている人に囲まれているし、あんなに勉強したからいつも通りやればいいと思っていても、やはり本番の試験会場の空気は張りつめていて…空気にのまれやすい性格なのもあり、心臓が口から飛び出しそうでした。

実際、理論問題を解き終わり見直しをしていると、いつも覚えている文章が抜けていたり誤字を見つけたりしていたので、時間ギリギリまで書き直しや書き足しをしていました。

午後は午前が不安だったのもあり、いつも以上に図や文字を丁寧に読みやすくわかりやすく書き込み、最後まで諦めない姿勢でやり切りました。

理論試験の次の日の朝から実技試験で、理論と実技合わせ一日半、ずっと緊張と不安で身も心も潰されそうでしたし、頭がフル回転したままだったこともあり、家に帰ってからは泥のように眠っていました。

結果がわかるまでの2か月間は何かしていてもふと試験のことを思い出し不安になる…という日々。合格通知をいただいたときは飛んで泣いて舞って喜びました。

山口 都乃 さん
日本宝飾クラフト学院で宝石学の指導にあたる

宝石学の楽しさ面白さを伝えたい

現在、FGAの勉強をした日本宝飾クラフト学院 宝石学部の講師として在籍しております。今、勉強し試験に挑む皆様に、自分が学んで培ったものを少しでも多く伝え、合格に向けてサポートしたいと思います。

FGAだけでなく、宝石学部ではPGコースもあります。私は現在PGコースの授業をサポートすることが多いのですが、そこは私がFGAを目指すきっかけになったコースです。私がそうだったように、まだ宝石のことをよく知らない人には楽しさや面白さを伝え、仕事に活かしたいと考えている方には実践的ですぐに活かせるようなことを伝えていけたらいいなと考えています。

FGA資格の意義

宝石は様々な種類があり、それぞれ特性が異なります。そんな宝石がセットされているジュエリーは決して安いものではありません。そのようなものを扱っているにもかかわらず、知識が浅く、お客様の質問に答えられない事や誤った情報を伝えて売ってしまったら、信用問題にかかわります。そして残念なことに、そのような事例は少なくありません。

ジュエリーは特別な一生の思い出の品となるかもしれません。そんな大切なものを残念な気持ちで終わらせないためにも宝石の専門的知識は必要だと思います。

もちろんビジネスの面だけではなく、個人で楽しむ方にも薦めたいです。たくさんの宝石関連のイベントが行われており、様々な出展者がいます。より安心して自身の納得のいった宝石たちをお迎えするのにも役立ちますし、さらに宝石の世界を楽しむことができるのではないでしょうか。