ディプロマに合格して―山路曜子さん
2024年 ディプロマ取得 山路曜子 さん FGAを目指したきっかけ もともとジュエリーを企画して販売することに興味があり、自分でもやってみようと思いました。当時は大阪に住んでいたので、南船場などに実際に行って職人さんと交渉をしてみましたが、宝石のほの字も知らない若い女の子はほとんど相手をしてもらえませんでした。これは、何か身につけないといけないのだとわかり、宝石に関する資格を身につけようと決意しました。いろいろ調べた結果、世界でもっとも歴史のある宝石学資格「FGA」を見つけました。さらに合格率も高くなく難関であることがわかり、どうせやるなら本気で難しいものにチャレンジしようと日本宝飾クラフト学院 宝石学部に入学しました。 FGAの勉強 ファンデーションコースの時は、大阪から通っていました。途中からは、もっとしっかり時間を使えるように東京に引っ越してきて、宝石販売のベンチャー企業に入社しました。商品開発部に携わり、値付けからデザインまで実地で学べました。そこで宝石の相場観を身につけられたのはよかったです。 2年間の勉強はすごく苦しかったです。見たことも書いたこともないような漢字も出てきたり、文章も英語に翻訳されるからそれに気を配りながら書いたり。しかし、加熱非加熱の処理や産地で価値が変わるなど、ビジネスに活かせる内容も多くテンションが上がりました。反面、光学のところは化学の勉強という感じで、宝石の勉強を始めたのに何を習っているのだろうと思うこともありましたが、結果としてみたらすべて大切なことでした。 実技試験は、企業に入って実際に宝石をたくさん見ていたので、結構自信がありました。一石も間違えませんでした。 筆記も過去問に比べて優しいと思い、80%以上取れていると思いましたが、結果を見たら結構ギリギリでした。受かったのでよしとしました。 FGA資格がもたらす安心感で販売も順調に 現在は、宝石を仕入れて、それをジュエリーに仕立て、SNSで宣伝しながら販売しています。その中で、この宝石、このカット、デザインを選んだ理由などを宝石学的要素も交えながら説明することでお客様の興味を持ってもらっています。お客様も最初は0でしたが、徐々に増えて現在は1回のライブ配信でトータル1,000人くらいが見てくれるようになりました。ライブで見せるだけで数十万円のジュエリーを買っていただけるようになったのは、FGAという資格がもたらす安心感だと思います。 山路 曜子 さん ジュエリー企画販売の株式会社Y2jewely代表 インスタグラム@yoko_gemqueenを中心に活動 FGA資格の意義 宝石の売買は、資格がなくても可能です。しかし、お医者さんは医師免許が必須だし、不動産を買うときは不動産鑑定士や宅建などの資格を取得した人が間に入ります。宝石の売買では、なぜ資格がなくてもいいのか?知識が増えれば増えるほど、ライセンスなしで販売されていることは非常に怖いとわかります。 宝石のことをよく知らない人が、宝石を売っているということは自分としては言語道断だと思います。宝石に携わる人は、宝石について正しい知識を身につけることが絶対に必要です。知識がないということはお客様に対して失礼なのではないかと思います。 FGAという資格は、まだ業界内でも知らない人が多いので、自分もSNSを通じてFGAという資格についても発信しています。ジュエリーコーディネーターや、GIA.G.Gに負けない素晴らしい資格なので、広く知れ渡ってほしいです。 今後は、宝石について最低限の知識を身につける必要があること、余裕があれば資格取得も必要だということを発信していくつもりです。 この人が学んだのは Gem-A宝石学コース